スタートはミュンヘン

9月に始まった技術調査は12月前半に一段落、12月後半は所属するエルランゲンの生産技術部に戻り資料の整理をした。机に向かっていると、職場のドイツ人達が「村野さん、クリスマス休暇はどうするの?」と質問するので、段々旅行に出掛ける気分になった。ドイツより南の国なら暖かいのではないかと考えてイタリアとギリシャに行くことにした。

◆忘年会
当時アンベルクとエルランゲンの工場で研修していた N・T・Oの3君には、時々、自炊の日本食をご馳走して貰っていた。その3君の帰国が近づいたので、日頃のお礼に3君をミュンヘンの日本レストラン「ミフネ」に招待することにした。日程は3君の希望で、12月24日に忘年会、翌25日がドイツ博物館見学と決まったので、我が年末年始の旅行は12月26日にミュンヘンからスタートすることにした。

ミュンヘン中心部
ミュンヘン中心部s

 

左からT君、N君、小生、T・N両君はアンベルクの工場勤務。
左からT君、N君、小生、T・N両君はアンベルクの工場勤務。

古いアルバムにあった6枚の写真は、当時のフィルムには見あたらないので、 プリントをT君から頂いたようだ。

左の写真のT君とN君はアンベルク市内に部屋を借りて自炊生活をしていた。ドイツ語学校を出て、最初の訪問地がアンベルクだったので、2ヶ月間の滞在中、二人は何度か自炊の夕食に招いてくれた。

アンベルクには中華料理店はあるが日本料理店は無かった。二人とも帰国前に噂に聞く「ミフネ」に行ってみたいと言うので今回の計画になった。

久しぶりのお刺身
久しぶりのお刺身
ミフネの入り口でO君と
ミフネの入り口でO君と

 

 

 

 

 

 

 

 

宴席では3君持参のカセットテープで「北の宿から」を教わった。 酔っていたせいか、元々才が無いせいか、歌の文句も節も間違えて覚えてしまったので、帰国後にカラオケで歌わされた時、修正するのが大変だった。


ドイツ博物館前にて
ドイツ博物館前にて

その晩は小生の定宿(ミュンヘンステーションホテル)に泊まった。翌日は雪の中を3君の希望でドイツ博物館へ行ったが、クリスマスなので休みだった。

仕方がないので、殆ど人通りの無いミュンヘンの街を歩いた。どこをどう歩いたか、マリエン広場近くの「覗き部屋」に案内したこと以外は思い出せない。

 

屋外展示の航空機をバックにO君と
ドイツ博物館前の屋外展示の航空機をバックにN君と
任地に戻る3君の記念撮影
任地に戻る3君の記念撮影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3君と別れた後、暫くホテルで休憩。街は大抵の店が休みだったので、夕食は飽きずにまたまた「ミフネ」に行き、早めにホテルに引き上げた。この時だけでなく、ミフネにはよく行ったので、ミフネの住所「IsmaningerStrasse 108」だけは今でも覚えている。

部屋でボンヤリしていると、フロントから「クリスマスなのでホテルからの差し入れをお持ちします。」と言う電話があった。話の内容を直ぐには理解出来なかったのだが、暫くしてチョコレートを持った可愛いお嬢さんがドアをノックした。

年末年始のイタリア・ギリシャ旅行
忘年会の翌々日、12月26日、ミュンヘン空港(旧空港)からローマに向かった。下に載せたリーム空港の写真はネットに揚がっているモノを拝借した。その後
80年代後半に、ミュンヘンからミラノへ飛んだ時は未だこのリーム空港だったが、90年代後半にミュンヘンを訪れた時は、既にリーム空港は無く新しいミュンヘン国際空港(1992年開港)に移っていた。現在、リーム空港の跡地はメッセ会場になっている。

昔のミュンヘン・リーム空港
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日本にいる時から「イタリアは物騒だ!」と聞かされ、先入観があったのでドイツ国内の旅と違って大分緊張していた。ターミナルビルから搭乗機まで移動するバスの中で韓国人のKさんと知り合った。日本人かと思って声を掛けたのだが、全く日本語が通じないのでビックリ且つ恐縮した。日本語は通じなかったが、小生のブロークン英語でも何とか意志の疎通は出来たので少し緊張が解けた。

Kさんはフランスでの技術研修がもうすぐ終了するので、クリスマス休暇を利用して、ロンドン・アムステルダム・ミュンヘン・ローマを各1泊の駆け足旅行中とのことだった。小生も結構駆け足旅行をするが、各地を1泊で切り上げるのはかなり大変だったろうと想像した。昨日はミュンヘンに泊まったが、タイミングが悪くクリスマスでどこへ行っても休みだったと零していた。

小生はザルツブルクで宿泊拒否?を経験して以来、どこへ行くにもホテルだけは予約するようにしていた。 ローマもホテルは予約してあったが、Kさんは現地で探すとのことであった。但し、Kさんの知人(神父さん)がローマに住んでいて空港まで迎えに来るとのことで、宿はなんとかなると思っているようだった。Kさんとはその日の夕食と翌日のローマ見物で行動を共にした。

イタリア・ギリシャ旅行ルート
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