アンベルクとエルランゲンの工場で研修していた N・T・Oの3君は、それぞれ市内に部屋を借りて自炊していた。ドイツ語学校を終えて、技術調査に入った小生はホテル住まいを続けていたので、時々、彼等が作る日本食をご馳走になっていた。その3君の帰国が近づいたので、日本食のお礼に3君をミュンヘンの日本レストラン「ミフネ」に招待することにした。日程は3君の希望で、12月24日に忘年会、翌25日はドイツ博物館見学と決めた。


古いアルバムにあった6枚の写真は、当時のフィルムには見あたらないので、 プリントをT君から頂いたようだ。
左の写真のT君とN君はアンベルク市内に部屋を借りて自炊生活をしていた。ドイツ語学校を出て、最初の訪問地がアンベルクだったので、2ヶ月間の滞在中、二人は何度か自炊の夕食に招いてくれた。
アンベルクには中華料理店はあるが日本料理店は無かった。二人とも帰国前に噂に聞く「ミフネ」に行ってみたいと言うので今回の計画になった。


宴席では3君持参のカセットテープで「北の宿から」を教わった。 酔っていたせいか、元々才が無いせいか、歌の文句も節も間違えて覚えてしまったので、帰国後にカラオケで歌わされた時、修正するのが大変だった。

その晩は小生の定宿(ミュンヘンステーションホテル)に泊まった。翌日は雪の中を3君の希望でドイツ博物館へ行ったが、クリスマスなので休みだった。
仕方がないので、殆ど人通りの無いミュンヘンの街を歩いた。どこをどう歩いたか、マリエン広場近くの「覗き部屋」に案内したこと以外は思い出せない。


3君と別れた後、暫くホテルで休憩。街は大抵の店が休みだったので、夕食は飽きずにまたまた「ミフネ」に行き、早めにホテルに引き上げた。この時だけでなく、ミフネにはよく行ったので、ミフネの住所「IsmaningerStrasse 108」だけは今でも覚えている。
部屋でボンヤリしていると、フロントから「クリスマスなのでホテルからの差し入れをお持ちします。」と言う電話があった。話の内容を直ぐには理解出来なかったのだが、暫くしてチョコレートを持った可愛いお嬢さんがドアをノックした。