8月中旬、学校主催のバス旅行があった。学校行事なので授業のある日を潰して行った。正確な日にちは記憶にないが、その週末の21日、22日にはプラハへ行っているので多分18日か19日と思われる。 行き先はバイエリッシャーヴァルトで、ツヴィーゼル地方のガラス細工工房、観光炭焼き、チェコとの国境線、アルバー山、アルバー湖等盛り沢山な内容だった。
バイエリッシャーヴァルトはドイツ南東部のチェコとの国境地帯に広がる森林地帯である。日帰りのバス旅行だから、広大なバイエリッシャーヴァルトの極一部を回っただけである。日本では炭焼きと言うと山奥をイメージするが、ドイツの炭焼きは全く違っていた。後年知ったのだが、アルバー山ではスキーのワールドカップも開催されている。
ツヴィーゼルはドイツ一番のクリスタルグラスの産地で、バス旅行の最初はガラス工場の見学だった。家ではビール会社の社名が入った安物のコップを使っていた小生にはクリスタルグラスの評価は出来ないが、初めて見るガラス工場は面白かった。一般の工場とは一寸違うけど、久しぶりに生産現場の雰囲気を感じ、ヴェネチアで聞いた MURANO GLASS のことを思い出した。
庭に薪を積み上げてその上に土を被せて焼くドイツ式炭焼きは、“人里離れた山の中の釜で焼く”と言う日本のイメージと対照的だった。国境の町バイエリッシュアイゼンシュタインでは、街はずれの道路の真ん中に「止まれ!国境」と言う看板が立っていた。西側の国々とドイツの国境線は何度か通過したが、共産圏との国境線は初めてで、鉄のカーテンと言う言葉が頭に浮かんだ。
アルバー山は標高1456mだが、スキーのリフトが頂上近くまで運んでくれるので、小生のような横着者向きの山だった。リフトを降りて頂上までの最後の登りは短い距離だったが結構きつかった。周りに高い山が無いので、頂上からは四方の森林が見渡せて抜群の眺めだった。近くのアルバー湖もツアーコースに入っていて、若い人に誘われて足漕ぎボートに乗ってみた。
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