7月に新札発行のTVニュースを見て、早く触りたいと思っていたのですが、最近はキャッシュレス決済で、ATMで現金を引き出すことが少なく、新札に遭遇するチャンスがありませんでした。新札発行から3ヶ月が経過して、認知症予備軍の隠居はスッカリ忘れていたのですが、数日前、必要があってATMで現金を引き出したところ、新札と旧札が混ざっていることに気がつきました。3ヶ月遅れではありますが、漸く新札に触ることが出来ました。
折角なのでコピーを取ろうと思って、キヤノンの複合機でスキャンしたらアラームメッセージが出てスキャンが出来ません。複合機に組み込まれた偽造防止技術が働いてお札のコピーは出来ないようです。スキャンは諦めてスマホで撮影した画像が下の写真です。写真に「見本」と言う文字を上書きするために AdobeのIllustratorやPhotoshopを起動したのですが、紙幣画像を開こうとしたら「紙幣イメージの編集はサポート対象外です。」と言うアラームが出てファイルを開けませんでした。

お札は、コピーしただけでも「通貨及証券模造取締法違反」として起訴される可能性があるそうです。キヤノンの複合機やAdobeのアプリに使われている偽造防止技術は「ユーリオン」と呼ばれています。5つの小さな円形模様を最小単位として、その模様が紙幣の様々な方向に繰り返し描かれています。開発したオムロン(株)の社名から「オムロンリング」とも呼ばれており、偽造防止技術の一つとして各国の紙幣に使われているそうです。
しかし、画像処理アプリが使えないと、上の写真のように「見本」の文字を上書きすることが出来ません。画像無しでは投稿記事が寂しいので、お札の複写や画像処理に挑戦してみました。善良な日本国民である隠居としては、あくまで法令違反を避けた上での「自由研究」です。詳細を記すと差し障りが出そうなので、ここでは省略しますが、お札を複写して、Photoshopで加工して、Illustratorで文字を入れた例が下図です。

新しいお札には従来からの偽造防止技術に加えて、新たに「高精細すき入れ」と「3Dホログラム」が採用されています。但し「すかし」は、新札2(スキャン画像)の画像ではよく見えません。新札1(スマホ写真)の画像なら明瞭に見えます。その周りにある「高精細すき入れ」も何とか見えます。
なお、今回入手出来なかった五千円札は、元々使用頻度が低いので我が家に来るのはいつのことか分かりませんが、気長に待つことにします。