散歩は手ブラが一番と思っていますが、隠居の散歩には、鼻水に備えてティッシュ、俄雨に備えて折りたたみ傘、と言った形で荷物が増えます。そこで何年か前に散歩用の小さなショルダーバッグ(兼ベルトポーチ)を入手しました。
傘以外は大した容量ではありませんが、薄着になる季節はどうしてもポケットに収容しきれません。更に、この4月からはスマホが荷物の仲間入りをしたので、これまでの超小型のバッグでは間に合わなくなりました。
暫くは不自由を我慢していたのですが、漸く決心、 ネットや店頭を見て回った結果、同一銘柄の一回り大きいバッグを購入しました。写真で見るとあまり変わりないようですが、重さが5割増え、収容力は倍増しました。
ショルダーバッグの買増
隠居の散歩用ショルダーバッグの序でに、これまで使ったカバンについて考えてみました。記憶に残っているのは、学生時代の数少ないカバンと今もクローゼットに居座るサラリーマン時代後半のカバンです。サラリーマン時代の前半のカバンは大半はあまり特徴が無く残念ながら思い出せません。
◆学生時代のカバン
人生最初のカバンは小学校時代のランドセルです。入学が昭和22年だったのであらゆる物資が欠乏しており粗末な帆布製のランドセルでした。生地は米軍払い下げと思われるアーミーグリーンの厚手のキャンバス地で、クラスの大半が同じランドセルでした。
年に2~3度しか使わないリュックサックも似たような素材で、コストを抑えるためか、飾りやポケットなどが最小限の冴えない造りでした。6年生くらいになると生意気になって、上記 ランドセルは使わず、代わりに風呂敷を使っていたような記憶があります。
中学に入ると、斜めがけのショルダーバッグを使いました。白いキャンバス地を使ったもので、殆どの男子生徒がショルダーバッグでしたが、ズックの手提げカバンも2~3人いました。女生徒はどうだったか記憶が曖昧ですが、男子とは逆に大半が手提げカバンだったような気がします。
中学時代のショルダー(写真はアマゾンサイトから借用)
高校に入った時、革の学生カバンを買って貰いました。もはや戦後ではないと言われ出して、家計の苦しい我が家でも革のカバンが買えたようです。大学時代の前半も高校時代の手提げカバンを使いましたが、後半はあまり授業に出なかったので、通学は手ぶらか風呂敷だったような気がします。
高校~大学の学生カバン(写真はネットから借用)
◆サラリーマン時代
サラリーマンになり立ての頃は自分のカバンを持っていませんでした。初めての遠地出張の時、同行する先輩が「ファイルは俺が持って行くから」と言う言葉に甘え、夜行日帰りで着替えも不要だったのでカバンを持たず手ぶらで出掛けました。
先輩に「お前、手ぶらか!」と呆れられた思い出があります。この時、空っぽのカバンでもいいから格好づけに持って行くことがサラリーマンの心得と悟りました。それ以降、出張の際は親父のカバンを借りることにしました。
一応サラリーマンなのでいつまでも借用と言うわけにも行かず、安物のボストンバッグやブリーフケースを手に入れたのですが、未だ好みが確立してなかったことや、安物だったこともあって気軽に買い換えていました。そのためどんなカバンだったか思い出せません。
30代の中頃にドイツへ長期出張した時、出張の支度金でサムソナイトのスーツケースを購入しました。30Kgタイプで当時としては最新の電子錠が付いていました。同時に下の写真のようなハードアタッシュケースも購入してドイツ滞在中の通勤用に使いました。こちらは日本のエース社製で人工皮革の安物です。
ドイツでの通勤用ハードアタッシュケース
ドイツから帰国する時、空港の売店で遭遇したのがオファーマンの革製品でした。気に入ったのですが、当時は未だカードを持っておらず、手元の現金では足りないのでパスしました。帰国後、10年くらい経って、漸くオファーマンの製品を手に入れました。(下図)
左からアタッシェケース、ブリーフケース、ボストンバッグ
バッグ三兄弟だけでなく、財布・名刺入れ・定期入れ等の小物類もオファーマンで揃えました。但し、全部がオファーマンとはゆかず、ゴールドファイル製品も何点か使っていました。3年前の投稿に登場する「キーケース」もゴールドファイル製でしたが、生産終了になっていて更新出来ず、ドイツのゴールドヘッド製に買い換えました。
50代中頃、シンガポール・マレーシアに頻繁に出張したので小型のキャリーバッグを購入しました。これも退職後は押し入れの肥やしでしたが、一度だけ入院時の身の回り品運搬と病室での貴重品保管に使って重宝しました。ただ、10数回の海外出張で酷使されたせいか押し入れで眠っている間にプラスチックの取っ手が劣化して壊れてしまい処分しました。
◆退職後
自慢のオファーマン三兄弟も出番が無くなってクローゼットの肥やしに身を窶しています。それでも右端のボストンバッグは年に2~3回の遠出の旅行の際、着替えを入れて持ち出しています。カメラバッグと着替えをキャリーバッグにまとめた方が楽ですが、ズルズルと使い続けています。
オファーマン三兄弟のアタッシェケースとブリーフケースは、数年前にマンションを買い換える時、契約書や権利書を入れて持ち運ぶのに使いましたが、出番はその時だけでその後はクローゼットでホコリを被っています。この先出番は無さそうなので廃却してもよいのですが、愛着があって捨てられません。
クローゼットの肥やしと言えば、退職後に写真を始めた為に入手したデジタル一眼用のカメラバッグがあります。カメラの機種の変遷にあわせて、バッグもAPS-Cサイズ用、1型ミラーレス用、フルサイズ用、と3点ありますが、今はAPS-Cサイズを使っています。
以上