フルサイズ

ニコンD3
手が出なかったフルサイズ機:ニコンD3

D3とD300が同時発売された時、迷わずD300を選んだのは価格の差も大きな要因だったが、何と言っても重量の差が決定的だった。「迷わず」と書いたが、実際はD300購入後もD3を諦めきれなかったので、何度も量販店に出掛けて展示されているD3を手にとってみた。

横浜西口のヨドバシには展示品が無く、秋葉原へ行った序でに秋葉原駅前のヨドバシに寄って展示品に触れていたのである。小生には「高いカメラの高性能・高機能は未熟な撮影術を補ってくれる。」と言う思い込みがあったので、なかなかD3を諦めきれなかった。

とは言え、D300も高性能・高機能で未熟な我が撮影術を補ってくれたので、2007年から2012年まで使い続けることになった。その間、一寸重いなと感じる以外、APS-CサイズのD300に何の不満も感じなかった。

D300登場の翌年、2008年にフルサイズのD700が登場した。D3に匹敵するスペックで評判は良かったが、購入に踏み切れなかった。

何が気にくわないか判然としないが、多分、ボディ重量が 995g と言うことと、一寸ずんぐりしたボディのホールド感が小生の好みに合わなかったと思われる。

D700が本当にずんぐりしていたのか気になったので、上から見た画像をネットで探し出してD300と並べてみた。両機とも横幅は同じ147mmである。画像からD700の方が少し厚いのが分かる。とは言え、微妙な差であり、手の小さい小生の個人的なホールド感評価である。

その後、D300のマイナーチェンジ版でD300sと言うのが出たが、それほど魅力を感じなかったので買い替えに至らなかった。海外のサイトではD400の噂がチラホラあったので、待つ気になったのだが噂だけに終わったようだ。東日本大震災があった2011年の暮れに、磯子区洋光台から西区紅葉ヶ丘に転居した。MM21の「パシフィコ横浜」に歩いて行けるようになったので、カメラショー「CP+」が身近になった。

翌年の2012年2月、早速「CP+」の会場を覗いてみた。D800とD800Eが展示されたニコンブースは大混雑だった。待ち行列が長いので実機に触るのは諦めてカタログだけ貰って帰った。ネットでは、今予約すれば発売日に入手出来るとか、既に発売日の入手は困難で2~3ヶ月待ちだとかの噂が広がっていた。小生は「CP+」で実機に触れられなかったので予約はせず様子を見ることにした。

ニコンD600
初めてのフルサイズ機:ニコンD600

その半年後、2012年の秋、フルサイズ機で最小・最軽量との謳い文句でD600が登場した。D800待ちだだった小生、豹変してD600を購入した。初めてのフルサイズ機である。記憶が曖昧だがオンラインショップでの購入と思われる。暫くして黒点が吹き出るという不具合が多数報告されたが、小生の購入機では不具合は無かった。

その渦中でネットにD610発売の噂が出たので、D610にするかD800に乗り換えるか迷った。取り敢えず、D600が値下がりする前に売却し、D800を購入した。

この辺の経緯はハッキリ覚えていないが、買い取り屋さんのサイトで買い取り価格を調べたり、D800の新品価格を調べたり、乗り換え対応にアタフタした記憶が微かにある。ハッキリ覚えているのは小生が売却した数日後にD600の中古価格が大幅にダウンしたことである。

慌てて買い替えたD800
2台目のフルサイズ機:ニコンD800

Exif 情報を見ると、D600の最後のコマが20138月21日撮影、D800の最初のコマが9月15日撮影となっているので、8月の下旬か9月上旬に一気に売却・購入したようだ。

ところが、D800に買い替えた翌年、2014年7月にD810が登場した。未だ一年使ってないのに後継機が出てくるとは予想外だった。
今回も公式発表前に
ネット情報で知ったので、D800の中古価格をネットで調べ、
D810の予想価格との差は一年間の使用料と考えて、値崩れする前に売却した。

しかし、前回D600を売却した J 店は前回で懲りたのか既に買い取り価格が下がっていた。別の買い取り屋さんのサイトを当たると S 店は未だ下げていなかったので S 店に売却した。買い取り屋さんの方も買値を下げ過ぎると売り手を他店に取られるので、この辺は微妙な商売感が必要なのだ。写真を撮るよりカメラの売買の方に熱心なように思われそうだが、小生、貧乏暮らしが長いせいで根がケチな性分なのだ。

半端な型番D810
3台目のフルサイズ機:ニコンD810

D800の発売時、予約をしても待たされたようだったので、D810発売の公式発表後に直ぐ予約をした。但し、今回はD800の時とは違って発売日には店頭在庫も豊富だったようで、予約無しでも待たずに買えたらしい。

D800の時のような予約待ち状態は起きず、D810の船出は順風満帆と思われた。ところが、暫くするとネットで白点問題が話題になった。長秒時露光や撮像範囲を 1.2x にした際に輝点が目立つ場合があるらしい。若葉マークの小生が使わない領域なので気がつかなかった。

動物写真家のO氏はブログで「高画素一眼レフのノイズはこんなもの。キヤノンのようにノイズリダクションの一括掛けをやれば、この程度の白点は一発で取れる。そんなことよりもすごいのは、富士フイルムのXシリーズだ。ノイズリダクションオフでも一括掛けのキヤノンよりノイズが少ない。だから僕はホタル撮影には富士のXシリーズを使っている。」と書いている。

その後、ニコンは、この白点問題を確認したことと、撮像素子の調整値変更とファームウェアのバージョンアップで対応することを公表した。ニコンのサイトで、小生所有のD810の製品番号を入力したところ、対応処置が必要な個体だった。取り敢えずメール便で工場に送って対策してもらった。何しろ、小生が使わない領域の問題なので、未だ対策効果は確認していないが、ネット上の騒ぎは鎮まったようだ。

4台目のフルサイズ機:ニコンD850

このままフルサイズで行くかと思っていたらD500が登場した。長らくD300を愛用していた小生、見過ごすことが出来ず発売日前に予約して入手した。今度はD810とD500の2台体制になった。とは言え2台同時に持ち出すことは無いのでどちらを処分するか迷っていたら、忘れていたD810の後継機の噂がネットに流れた。

取り敢えずD500を残して、中古価格が下落する前にと2016年の末にD810を処分した。ところが翌年のCP+でも後継機の発表はなかった。お散歩アルバムの撮影は手元のD500で間に合うので、後継機のことは忘れかけていたら、2017年9月にD850がリリースされた。D500があるの今回は発売日前に予約せず、購入者の書き込みを待った。

発売日の前に入手した人もいて、発売日にはネットに多数の書き込みが載ったが評判は上々だった。我慢出来ずに翌日の9月9日に予約、2ヶ月待ちを覚悟していたが9月下旬に入荷の連絡があった。暫くはD500とD850の2台体制である。どちらを残すかは難しい選択であるが、最近の噂ではニコンはフルサイズのミラーレスを出すらしい。ネットでは今年のCP+で公式発表があるかもしれないと騒いでいる。益々悩ましいことになりそうだ。