ウクライナ、大変なことになっていますが、ただ見守るだけしかありません。冷戦が終わって、ロシアも中国も、もう少し民主化すると思ったのですが、西側の期待に反して独裁化が進んでいます。ウクライナには行ったことはありませんが、ウクライナと聞くと思い出すことが二つあります。
映画「ひまわり」
一つ目は、昔見た「ひまわり」と言うイタリア映画でウクライナの広大な「ひまわり畑」にビックリしたことです。ロケ地は首都キエフから南へ500キロほど離れたへルソン州だそうです。東西冷戦時代、ソ連圏は「鉄のカーテン」と言うイメージが強かったので、よく撮影出来たなあと思いました。スターリンの死後に体制が緩み、国有の映画会社「モスフィルム」が全面協力したそうです。冷戦時代に西側の映画として初めて鉄のカーテンの内側で実現した大規模なロケでした。
なりふり構わず夫を捜し続ける女主人公(ソフィアローレン)を案内したソ連側の役人は、彼女に「この果てしなく広がる《ひまわり畑》の下には多くの兵士や戦争の犠牲者が眠っています。もう諦めてナポリへ帰った方がよい。」と言いますが、彼女は諦めません。到頭、ロシア人女性と暮らす夫(記憶喪失)を探し当てますが – – – 。映画を見たのは横浜・馬車道の東宝会館ですが、封切りだったのか、リバイバル上映だったのか記憶が曖昧です。
後年、BS放送でも何回か放映されたので、VHSデッキやS-VHSデッキで録画に挑戦しましたが、アナログ放送の時代は、ひまわり畑の緑色がうまく再現せず青っぽくなるので一寸ガッカリしました。その後、BSがデジタル化してから録画したものは緑色が緑っぽく再現していて、さすがデジタルと思いました。更に、DVDレコーダーでも録画、録画済みDVDはクローゼットの片隅で眠っていましたが、昨年処分してしまいました。

映画のテーマ曲: Love Theme from “Sunflower”
作曲:Henry Mancini
チェルノブイリ
二つ目は、1986年に起きたチェルノブイリの原発事故です。日本から遠いのであまり深刻に考えていませんでしたが、事故の2~3年後にドイツに出張した時、事故を実感しました。現地の会社の社員食堂で食事をした時、昔に比べて野菜サラダが貧弱なのでアテンドしてくれたドイツ人に尋ねると、チェルノブイリの影響だと言うのです。拡散した放射性物質が草や野菜を汚染、それを食べる家畜や人間の体内に汚染物質が蓄積するので欧州では野菜や牛乳は要注意だと言うのです。
その後、90年代中頃にベルリンに出張した時は、事故発生から約10年が経過しており、取り敢えず放射能汚染の問題は沈静化していました。ソ連が崩壊して、東西ドイツも統一したので旧西ドイツ側は明るい雰囲気でした。旧東ドイツ側はどんな具合か見たくて、週末の一日、ベルリンツォー駅からインターシティに乗ってライプツィヒに行き、幾つか観光スポットを訪ねました。公共投資のお陰でインフラは整備されつつありましたが、失業者が多いのか街にあまり活気がないように感じました。