最近の囲碁勉強法

大学の専門課程に進んだ頃に囲碁を始めたのですが、当時はアルバイト学生の身、お金が無いので囲碁関連の書籍や雑誌を買う余裕がなく、週一回、碁会所に通うのが精一杯でした。当時の勉強法は色々な相手と対戦して実戦を通じて学ぶことでした。通学の電車の中で「次の一手」の小冊子を読んでいる人を見ると羨ましく思った記憶があります。

就職して僅かながら決まった収入が確保出来てからは、囲碁雑誌や関連書籍を買えるようになりましたが、拾い読み程度であまり活用することはなく、やはり実戦が勉強の場でした。但し、実戦で学ぶためには出来るだけ大勢の人と対戦する必要があり、大きな碁会所で対局するのが良いと思います。今は一応アマ高段者ですが定石の知識はお粗末で、偶に低段の人と対局した際に当方の知識不足を痛感することがあります。

2002年の日韓ワールドカップが始まった頃、碁会所で一寸体調の異変を感じましたが、そのまま帰宅、翌早朝、我慢できずに生まれて初めて救急車のお世話になりました。その時の治療の副作用かどうか判然としませんが、退院後も体調が優れず、2年ほど囲碁から遠ざかっていました。その後、碁会所通いは復活しましたが、長時間の対局が難しく、昔のように実戦を通して勉強することはなくなりました。

最近は加齢のため「覚えるよりも忘れる方が多い」ので、新しいことは追わず、手元にある小冊子「次の一手」を繰り返し読むことで、脳から消え去るのを防ぐことにしています。「稼ぐに追いつく貧乏無し」です。小冊子に対する認識不足だった頃や転勤等で古い小冊子を処分してしまいましたが、それでも100冊以上は手元にあり、本棚に並べて左端の一冊を選択し、読み終わると右端に戻すことで巡回しながら繰り返し読んでいます。

以降工事中