補聴器を使い始めて一年半が過ぎました。我が身体機能を補うモノとして、中学時代から使い出した眼鏡と退職前後からお世話になっている義歯がありますが、これに補聴器が加わりました。初めての眼鏡は、中学生の時、母親に付き添われて品川眼科で検眼し同眼科が指定する北品川の眼鏡店で購入しました。「世の中はこんなにクッキリしていたのか!」と感動しました。
義歯は、通産省の外郭団体に出向していた頃、ある日突然、歯周病で眠れない程の痛みに襲われ、翌日の勤務中にも痛みが続き、職場を抜け出して近くの歯科医院で抜歯したのが始まりです。医師は「我慢して抜かずに治療を!」と言ったのですが、軟弱な小生は我慢出来ず抜歯してしまい、その後は坂道を転げ落ちるように抜歯が続き数年で「歯無し」になってしまいました。
眼鏡や義歯と違って、何故か補聴器の使用には抵抗感がありました。40台の後半には仕事で支障を感じていたのですが補聴器は先送りしてました。2024年の暮れに「これはマズイ」と言う個人的体験をしたのが切っ掛けで、方針を大転換、補聴器の採用を決意しました。初めての補聴器は、戸部のY医院で聴力検査を受け、Y医師の紹介で横浜駅東口の補聴器店で購入しました。

初めての補聴器は、70年前の眼鏡のような感動はありませんでした。これは10台前半の新鮮な感性と80台半ばの老人の感性の差だけでなく、光と音の感覚器官の差も影響しているように思います。購入前に「お試し期間」があり、耳掛け式の補聴器を2週間ほど貸与されました。耳掛け式はマスクと干渉するので、横着者の隠居はオーダーメイドの「耳穴式」を選択しました。
補聴器を購入した頃は、毎日の散歩コースがコロナ騒ぎ前とは大きく変わっていて、碁会所が外され、代わりに喫茶店での読書が加わりました。当初は文庫本の読書でしたが、そのうちに「青空文庫」になり、最近はユーチューブ動画に傾いています。補聴器購入後、Bluetooth接続でストリーミング再生の設定をお店の人に頼んだのですが、うまく行きませんでした。
最近、クローゼットを整理していたら、購入時に貰った手提げ袋が出てきて、中に保証書や補聴器の取説やアプリの取説がありました。補聴器の設定など面倒だと言う先入観からお店任せにしてましたが、取説を読むとストリーミング再生は出来そうだと思い、アプリをダウンロードし、我がスマホにインストールしてみると、ペアリング設定はアプリが自動的にしてくれました。

上の画像で右端ギリギリに変なアイコンがありますが、これが補聴器アプリのアイコンで、これを使えば補聴器の設定をスマホで出来ます。隠居は設定を弄るのは面倒なので、ストリーミング再生だけに利用しています。毎日の散歩でイヤホンの帯同が不要になったことと、補聴器とイヤホンの差し替えと言う煩わしい作業が無くなったことは、隠居としては大進歩です。