自作PC27号機の設定

80歳代に入ると動作だけでなく思考も緩慢になり、自作は楽しみよりも苦しみが多くなった感じがします。それでも自作沼から抜けられず、80歳代最初の自作が26号機でした。何と、長年親しんだ「Intelワールド」から「AMDワールド」へ引っ越したのです。それから2年経って、Intelの13世代Core i CPUが華々しく登場、そのキャッチコピーに釣られて今度は「Intelワールド」へ戻ったのが27号機です。CPUはIntel Core i9-13900K、マザーボードはASUS ROG STRIX Z790-F、メモリーはDDR5に入れ替えました。その他のパーツは26号機のものを流用しました。

【1】UEFI BIOS の設定
BIOS(UEFI)画面では、先ず「日時と使用言語」を確認した後、RAID モードの設定をしました。この時、Sata HDDはRAID、NVMe の SDD は RAID 不可 に設定しました。HDDは、新品の8TBを3台用意して、RAID5のVolume(16TB:実質14.5TB)を作成しました。RAID設定(27号機改)参照。
RAID構築で注意すべき点は、データ保存用のHDDのRAID構築でもIRSTドライバーが必要なことです。ドライバーが未インストールでも、UEFI BIOS 上ではRAID Volumeを作成可能ですが、構築したRAID Volumeは肝心のWindowsに認識されず使えません。

●何故WindowsはRAID Volumeを認識しないのか? 
デバイスマネージャを見ると「RAIDドライバーが未インストール」と言う警告マークが点いていました。慌ててASUSのサポートページからダウンロードしてインストールしたところRAID Volumeは認識されました。ヤレヤレと安堵したのですが、このRAID Volumeは速度が異常に遅いのです。構築時の手順前後が原因と推定されるので、折角構築したRAID Volumeを一旦破棄して再構築しました。再構築したRAID Volumeはまあまあの速度です。読み出しに比べて書き込みが遅いですが、破棄した先代のRAID Volumeよりは増しなので、取りあえず使っています。

【2】Windows  11 のインストール
Windows 11のクリーンインストールをするつもりで、Microsoftのサポートサイトからツールをダウンロードして、インストールメディア(USBメモリー)を作成しました。ところが老人の悲しさ、
起動順位の設定を失念していたため26号機のシステムSSD(予備として残していた)から起動してしまいました。調べてみると、特段の問題は無さそうです。クリーンインストール後の各種設定作業が頭に浮かび、横着をしてそのまま使うことにしました。クリーンインストールは先延ばししたのです。

●システムSSD流用の問題点1「デバイスマネージャ」
PC動作には問題無かったのですが、デバイスマネージャを覗くと、AMD用のドライバーとIntel用のドライバーが混在してもの凄いことになっていました。明らかに26号機のシステムSSD流用が原因ですが、よく見ると、AMD系のアイコンは色が薄くなっていました。システムとしては使われていないデバイスと判断しているようです。とは言え、紛らわしいので一つずつ手動で項目を削除しました。デバイスマネージャを勝手に編集したのは初めてです
が、PCの動作に支障はありませんでした。

●システムSSD流用の問題点2「Adobe CS6の再インストール」
アドビのサーバーに残っているライセンス認証記録を削除しておかないと、新しいPCにCS6をインストール出来ないので、クリーンインストール前に26号機のライセンス認証を解除したため、Windowsをそのまま使うことになったのに、CS6の再インストールが必要になったのです。

半年後の2023年10月28日、先延ばししていたクリーンインストールを実施しました。これまでCドライブとして使っていた古い方のSSDを空いているスロットに移し、その跡に新調したSSDを装填してWindows 11 Pro をインストールしました。古い方のSSDは緊急時に使うため装着したままにしています。

【3】ビデオカードのドライバー類インストール
GTX3070のドライバーは、同梱のDVDを持ち出したり、MSIのサイトにアクセスした記憶が無いので、Windowsのインストール時に最新のドライバーが適用されたと思われます。この辺の曖昧さが認知症予備軍を自認する隠居の悲しさで、記憶に無いと言うことは、何もトラブルが無くインストールされたと思うことにしています。

【4】マザーボードのドライバー&ソフト類のインストール
ASUS ROG STRIX Z790-F GAMING WIFIでは、OSインストールが完了すると、Armoury Crate(ASUSのユーティリティソフト)をインストールするかどうか選択画面が画面右下に表示されますが、今回はOSインストールの途中でLAN接続が出来ないトラブルが発生して、その解決にドタバタした影響でArmoury Crateのインストールが出来ませんでした。そのため、ASUSのサポートページからダウンロードしてインストールしマザーボード関連のドライバをインストールしたのですが、RAIDドライバーはインストールされなかったようです。そのため(1)項に記したようなRAID関連のトラブルに巻き込まれました。

【5】RAIDユーティリティ「IRST」で RAID を構築
26号機ではRAID使用を断念していたので、久しぶりのRAID5構築です。
詳細はRAID設定(27号機改)を参照下さい。

【6】27号機改のディスク構成
SSDは、4枚搭載しています。HDD は3台の8TB HDDでRAID5を構築しています。AMD の RAIDXpert2 を使った時はスリープ後にHDDを見失う症状がありましたが、IntelのIRSTユーティリティでは、今のところその現象は発生していません。

27号機改のドライブ構成(クリックで拡大)

 

【7】その他のドライバー&ソフトのインストール

ESET起動画面

●セキュリティソフトESETのインストール
ドライバーではありませんが、LANドライバーがインストールされた段階で、セキュリティソフトをインストールしました。

試用版は30日間使えますが、旧PCのライセンスキーが来年8月まで有効なので、旧PCのライセンスを引き継ぐ形でライセンス登録しました。稼働の少ない旧PCの方は応急策としてフリーのセキュリティソフトをインストールしました。

●複合プリンターTS9030
稼働開始は2016年9月27日で、以来、ドライバーやソフトのインストールはしてないので、新PCへのインストール方法を忘れていました。インストールCDが見当たらないので、キヤノンのサイトを覗くと、ドライバーやソフトのインストールはオンライン化されたとのことで、スッカリ忘れていました。オンライン化されて簡単になりましたが、スキャナーの設定は本体ディスプレイのガイドが分かり難く、前回同様戸惑いました。

ScanSnap iX-1500
旧PCが稼働開始した頃は、以前の機種iX-500だったので同梱のセットアップディスクを使ってドライバーと関連ソフトをインストールしましたが、その後、機種をiX-1500に更新したので、今回はオンラインでのインストールでした。なお、新PCのマザーボードにWI-fi 接続機能が載っているので、USB接続からWi-fi 接続に切り替えたところ、幾つか問題と言うか疑問点が出てきて、サポートセンターと何回か遣り取りしてほぼ解決しましたが、iX-1500のフォルダーとエクスプローラーのフォルダーの関係がイマイチ分かり難くスッキリしません。

Becky!●メールソフトBecky!のインストール
ダウンロードして保存されているファイルを使ってデフォルトでインストールします。インストール後の最初の起動で、Becky!が使用するフォルダーを聞いてくるので、DドライブのB2フォルダーを指定します。このフォルダーにはこれまでのメールデータと設定情報が保存されているので、直ぐにBecky!を使用出来ます。

●秀丸エディターのインストール
Windows 95 の頃から使っていますが、ダウンロードしたファイルをクリックするだけで、後はインストーラーにお任せしています。Windows アクセサリーのメモ帳は使い難いのでOSをインストールした直後にインストールしています。

nextftp_TITLE●FTP ソフト Next FTP のインストール
ホームページを WordPress で作るようになって使用頻度は減りましたが、アルバムのページは独自方式で作っているので、アルバムのアップロードにはFTPソフトが欠かせません。

十数年前に雑誌の紹介記事知り使い始めたのですが、長年使い続けて慣れているので他のソフトを使う気になりません。とは言え、偶に、知人にFTPソフトの使い方を質問されることがありますが、質問者は大抵フリーのFFFTPを利用しているため、小生もFFFTPをインストールしています。

★Adobe Design and Web Premium CS6のインストール
Adobeのパッケージソフトは、ライセンス認証記録がアドビのサーバーに保存されているので、PCを新しくしたり、OSを再インストールした際にCS6を再インストールする場合は、事前に古いシステムのライセンス認証を解除しておく必要があります。事前に解除しなかった場合、アドビのサーバーに残っている古いPCのライセンス認証記録を削除して貰う必要があります。今はチャットで処理できるので、昔の電話依頼の時代に比べたら楽ですが、それでも面倒です。

27号機改では、Windowsのクリーンインストール前に27号機のCS6ライセンス認証記録を一旦削除し、Windowsのクリーンインストール後にCS6の再インストールをしました。
アドビの販売方式がパッケージからサブスクリプション方式に切り替わりましたが、年金生活者の小生はパッケージ版の「CS6」を使い続けています。パッケージ版では最後となるバージョンです。先々費用が発生しない点が年金生活者向きで、バージョンアップはありませんが、我が用途には今の機能で十分です。

●CS6の表示設定
高解像度でもCS6の文字やアイコンを普通に表示する設定「Adobアプリの表示」を追加しました。未だ試用期間ですが、メニューバーの文字が大きくなりました。反面、表示領域が狭くなったので痛し痒しです。

高DPI設定の変更(クリックで拡大)

★Microsoft Office 2013のインストール
Office 2013 のサポートは 2023 年 4 月 に終了しました。Microsoftのサーポート曰く「 拡張機能はなく、セキュリティ更新プログラムも延長されません。 すべての Office 2013 アプリは引き続き機能します。 ただし、深刻で潜在的に有害なセキュリティ リスクにさらされる可能性があります。」とのことです。Officeの使用頻度はかなり低いので、今後もOffice 2013 を使うことにしました。正規のパッケージ版ではないバーゲン版ですが、インストールは問題無く終了しました。

Office 2013 インストール(クリックで拡大)

 

★Microsoft Expression Web のインストール
我がホームページの骨格はWordpressに移ったので出番は少ないですが、「お散歩アルバム」はWordpress のアルバム機能は使わず独自形式で制作してホームページに組み込んでいます。アルバムはDreamweaver で制作しますが、一部 Expression Web のオートサムネイル機能を使っています。既に MS のサポートは終了してますが、現在は下図の「Web_Trial_en.exe」は2014年にダウンロードした試用版(英語版)を使用しています。

Microsoft Expression Web 4 試用版
Nx Studio

★Nx Studio
Capture NX-Dの後掲アプリで2021年3月に配信開始されました。当時は26号機を自作したばかりだったので、ダウンロードしたままインストールはしませんでした。

2023年3月に27号機を自作したのを機にインストールして使い始めたのですが、トラブルが発生して、ニコンのサポートとの遣り取りが6月まで続きました。最終的には自己解決しました。

トラブルの原因は、Nx Studioで書き出したファイルの拡張子が「jpg」でなく「JPG」になることでした。PC内部では「jpg」と「JPG」は区別されないので気づかないのですが、サーバー側では別のファイルと見なされて、ブラウザーの請求に対して「該当ファイル無し」と応えるため、ページを表示出来なくなるのです。

●不具合の原因
ニコンの
Capture NX2 やNX-DだけでなくAdobeのIllustoratorやPhotoshopの出力ファイルも拡張子は「jpg」ですが、Nx Studioだけが「JPG」なので、我がページ作成用テンプレートに合わないのです。
対策として、PowerRename を使って「JPG⇒jpg変換」です。

●もう一つの問題
Nx Studioの問題点は、書き出し画像の長辺サイズが320 pixel以上に制限されていて、それより小さいサムネイルの書き出しが出来なくなったことです。そのためCapture NX-Dも併用しています。

Capture NX-D

★Capture NX-D
これまで使っていたCapture NX2はD810とD500のRAWファイルに対応してないので、やむなくCapture NX-Dを使っています。インストールにはニコンのサイトからダウンロードしたファイルを使います。インストール後に連携アプリとして Capture NX2 とPhotoshop を登録しておくと、Capture NX-Dで現像した画像をワンクリックすることで Capture NX2 や Photoshop に tif ファイルの形式で送ることが出来き、追加の画像処理が可能です。

最近、Microsoft Expression Web の挙動がおかしいので、他の方法を検討した結果、 Capture NX-D のファイル変換機能とバッチ処理機能を使ってサムネイル作成が簡単に出来ることに気が付きました。最近アップしたアルバム「2021横浜花見散歩」は、Microsoft Expression Webを使わずに作成した最初のアルバムです。と言うことで、今後、Microsoft Expression Web の出番は無くなりそうです。

Capture NX-2

★Capture NX2
前項に記したように D810 以降のニコン機のRAW現像に対応してません。小生はD200以降、長年使い続けて慣れているので Capture NX2 もインストールします。手元にインストール用のDVDディスクはありますが、ニコンのサイトからダウンロードした最新ファイルを使ってインストールします。
そのため手元のDVDディスクは未開封のままで、パッケージ表面に記載されたプロダクトキーだけを使用しています。

 

◆Explorer で pdf サムネイルのプレビューを表示
以前は64bit OS のエクスプローラー上で pdf サムネイルをプレビュー表示出来ませんでした。何時頃からか不明ですが、Adobe の対応策が提供されるようになり、Adobe Acrobat Reader で「Windows Explorer で pdf サムネイルのプレビューを有効にする」にチェックをいれるだけで表示可能になりました。

pdfサブネイル表示の手順(クリックで拡大)

 

◆NEFファイルのサムネイル表示
ニコンのRAW画像ファイル(拡張子:NEF)をエクスプローラでサムネイル表示するには、NEFCodec をインストールする必要があります。現在のNEFCodec のバージョンは Ver.1.31.2 (2021年11月9日公開)です。

◆TVチューナーカードのインストール
2023年10月にWindows 11のクリーンインストール後、忙しさに紛れて先延ばししてきたのですが、2024年7月末、漸く再インストールに手がつきました。昨年初めてPIXELAのXIT-BRD110Wをインストールした時は一発でTV視聴が出来たのですが、今回は「どうやってインストール」するのか、インストール手順を忘れていて途方に暮れました。色々調べた結果、下記の手順が判明し何とかインストールと設定が出来ました。

●XIT用Windowsアプリのダウンロード
PIXELAのサイトから「XitUpdateTool_4.23.3300.2.exe」
をダウンロード。

●事前準備
XIT-BRD110Wのインストール前にMicrosoft .NET Framework 4.6.2以降をインストールする必要があり、Microsoft .NET Framework 4.6.2 のページにアクセスすると、自動ダウンロードが開始、ダウンロードしたexeファイルをダブルクリックするとインストールを開始です。セットアップ画面(下図)が表示されるので、ライセンス条項に同意してインストールボタンをクリックします。

インストール開始(クリックで拡大)

●Xitのインストール
上でダウンロードした「XitUpdateTool_4.23.3300.2.exe」をダブルクリックしてインストールを開始、「すべてのインストールが完了しました。」と表示されたら[終了]をクリック。

●初回設定
Xitを起動すると初回設定画面が表示されるので、[ご利用の地域]を選択して、[スキャン開始]をクリック。スキャンが終了すると、スキャン結果が表示されるので[次へ]をクリック。「動作履歴送信」の設定画面が表示されるので、内容を確認して設定し、初回設定が終了します。[OK]をクリックするとテレビの視聴画面に切り替わります。

◆過去の設定
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