リッピング作業

1)CD Ripper の起動
リッピングソフトを比較検討した結果dBpowerampを選択したことは別ページに書きました。dBpowerampを起動すると操作ウィンドウの中央に Insert Audio CD Into: G: [PIONEER -BD-RW BDR-206] と表示されます。我が PC に接続したドライブはこれ1台なので毎回この表示ですが、PC に接続している CDドライブが複数台ある場合は使用するドライブをここで選択・指示します。

dBpowerampの起動

2)アルバムアートの確認
リッピングする Audio CD をドライブ にセットすると CDが読み込まれてトラック情報とタグ情報が表示されます。右下隅のアルバムアート画像は右クリックで拡大表示されるので、手元のジャケットと見比べ画像を入れ替えるかどうか判断します。実際のジャケット画像と微妙に違うことがあり、時には全く関係無い画像だったりするので、別な画像に入れ替えます。

画像を削除して別な画像と入れ換えるには、サムネイルの下の三点リーダ「」をクリックして表示されるドロップダウンリストの項目中のdelete や load を使用します。それとは別にサムネイルの左クリックでネットから収集した画像が沢山表示されるので、その中から画像を選ぶことも出来ます。我が CD は30年前の古いCDなので、ネットでピッタリの画像を得る率は低く、小生は専ら自分でスキャンした画像をロードしました。

アルバムアートの確定(クリックで拡大)

2)タグ情報の確認
一枚の CD をリッピングすると「一つのフォルダー」と「トラック毎にファイル」が作られます。dBpoweramp に表示されたタグ情報とエクスプローラーで見たフォルダ・ファイルの関係は下図のようになります。Album Artist が上位フォルダー名になり、その下に各 CDに対応したフォルダー(アルバム)が作られます。

従って、Album Artist の欄は重要ですが、一枚のCDには作曲者、指揮者、楽団、演奏家、等々情報が多く、何が最適なのか分からず横着者の小生は dBpoweramp のタグをそのまま使いました。「200枚程度なら」と高を括っていたのですが、これが一桁上の枚数だと真剣に考える必要がありそうです。

フォルダーパスとタグの関係(クリックで拡大)

3)2枚組CDのリッピング
勿論、1枚ずつリッピングして個別のフォルダーを管理してもよいのですが、連続したトラック番号を割り振って単一フォルダーとすることが出来ます。但し、2枚目はリッピング時に1枚目と同じ AlbumArthist 名とAlbum名を設定した上でトラック番号のオフセット量を設定する必要があります。3枚組のCDも同じ手順で合体できます。

2枚目のトラック番号の設定(クリックで拡大)

4)リッピング
アルバムアート、タグ情報の準備が OK なら、ウィンドウ左上隅の[Rip]アイコンをクリックします。トラック1から順次リッピングが進んで[Rip Status]欄に完璧にリッピングされたことを示す「Accurate」が表示されます。リッピング中、dBpoweramp の画面を見ていると「pass 1」と表示されます。偶に「pass 2」や「Re-Rip」の表示が「pass 1」の後に続くことがあり、そうなるとなかなか終了しません。

●1回目のリッピング(pass 1)
同じトラックを何度か読込んで比較し「Secure」なデータと判断した場合、得られた CRC を dBpoweramp の DB に登録された CRC と比較して一致すれば「Accurate」と判定。当該トラックのリッピングは短時間で終了して次のトラックに進みます。
●2回目のリッピング(pass 2)
Ultra Scure と言う低速のリッピングで、何回か読み込んだ後、エラーと思われる「フレーム」だけを再リッピング(Re-Rip)します。再リッピングするフレーム数が1桁か2桁ならそのまま待ってもよいのですが、3桁となると別の作業をしながら待つことになります。万一、4桁だったらPCの電源設定を変えて就寝前にリッピングを開始した方がよさそうです。

5)リッピングエラー
今回リッピングした約200枚のCDは殆どが「Accurate」表示で成功でしたが、数枚のCDでエラーがありました。特に重傷だったのが3枚組のCD「Bach; 6 Suites for Solo Cello」です。1枚目と3枚目がエラーの巣でした。3枚目の25~29トラックは上記の「フレーム数4桁状態」で、2000 frames~7000 frames のRe-Rip が表示され、進度表示のバーが遅々として進まないので諦めてスキップしたためファイルが欠損しました。

リッピングエラーの例(クリックで拡大)

この3枚組のCD「Bach; 6 Suites for Solo Cello」を再生アプリMusicBeeの画面で見ると、当然ですが#25~#29トラックが有りません。(下図)
唯一「insecure」が付いた#30トラックを再生してみると特段の問題は無かったのですが、#25~#29トラックは目視で汚れが見えるので、時間を掛けてもリッピングに成功する可能性は低そうです。

「Bach: 6 Suites for Solo Cello, Disc 1-3」の再生画面(クリックで拡大)