
紅葉坂に引っ越して半年ほどはTV内蔵のスピーカで我慢してました。日課の散歩コースにある家電量販店のオーディオ売り場に寄って、小型スピーカの試聴を繰り返しました。加齢で耳が衰えている小生、音質では判定が難しく、値段とサイズと外観で候補を絞りました。そろそろ購入しようと思っていた矢先、まずいことが起きました。
2012年6月に雑誌でフォステクスがSPユニットを限定販売すると言う記事を読んだのです。記事に添えられていたユニットの写真を見て君子豹変して、ユニットを即注文、明らかな衝動買いです。当然、SPボックスは自作がベストですが、考えてみると洋光台から紅葉坂へ引っ越す際にハタガネ等の自作用の七つ道具を処分していました。
自作用の道具をもう一度揃えるのは面倒なので、ユニットの予約をキャンセルするかどうか迷いました。結局、ボックスとスタンドの自作はせず、専用ボックスと適当なスタンドを購入して組み立てることにしました。自作と言うには烏滸がましいのですが、完成したスピーカは世の中に多くても数十ペアしか存在しないことだけは確かです。

◆スピーカユニット(MG130HR)
振動板に純マグネシウム(純度99.9%)HR振動板を採用した13cmフルレンジスピーカユニットです。音を聞く前に外観が気に入ったので予約注文しようとしたら取り扱い店はどこも予約受付完了でした。
限定300台なので無理もありませんが、手に入らないと分かり、余計欲しくなりました。ネットでアチコチ探し回ったところ、秋葉原の某店で未だ予約を受け付けているのを見つけました。高い買い物なので、多分キャンセルがあったと思われますが、漸く予約出来ました。
さて、組み立てですが、開梱してユニットを取り付けるだけで草臥れてしまいました。とてもボックスやスタンドを自作する体力が無いことを痛感しました。完成したスピーカは居間のプラズマTVの両脇に設置して、デノンのAVアンプ(AVR-4311K)で駆動しています。この環境ではユニットの性能を十分引き出せていないかもしれませんが、小生は気に入っています。
◆スピーカボックス(YK130MG)

ユニットを注文した頃のステレオ誌に、MG130HR用のダブルバスレス方式のエンクロージャの製作記事が載っていました。小生も製作したかったのですが、体調が思わしくないので自重してフォステクス製の専用ボックス(バスレフ)を購入することにしました。

◆スタンド(SG850)
ボックスの自作を断念した小生、スタンドの自作も荷が重いので、市販のスタンドを物色しました。フォステクスの小型スピーカG1300用のスタンドは、色は一寸違いますが、同系色なので違和感は無く、寸法的にはピッタリなので専用に設計されたように見えます。欠点は他の汎用スタンドと比べると高価なことですが、未だ引っ越しの余韻が残っていた小生、この点は目を瞑りました。
スタンドに同梱されたタングステンシート(丸形)が大小それぞれ4個ありました。小さい方は天板に貼ってスピーカボックスの底面を受けています。底板には大きい方のタングステンシートを貼ってフローリングに直置きしています。スタンドとスピーカはボルトで連結する構造で、ノッポながら安定感は抜群です。