スーパーΠ

2017年3月に初めてスマホを購入して使い始めたのですが、先日、ネットサーフィンの途中でフッと思い出したのが円周率計算プログラム「SuperPi」です。スマホで「SuperPi」を走らせたらどんな結果か興味が湧いたので、スマホ向け「SuperPi」をインストールして走らせた結果、104万桁17秒でした。「速い!」と思いましたが、ネット上には他機種(スマホ)で10秒台前半の報告がありました。

現有のPCで走らせるとどうなるか興味が湧いたので、久しぶりにPCにインストールしてSuperPi を走らせたところ9秒でした。OC(オーバークロック)無しでは8秒くらいが限界のようです。なお、世界記録は、2014年に香港の“Chi-Kui Lam”氏が、Core i7-3770Kを液体窒素冷却下でOCして、7,136.6MHzで動作させ、5.078秒を達成しています。これは2012年のロシアの“Smoke”氏の記録を0.016秒上回りました。

◆CPUの進化と計算時間
パソコンもスマホもマルチコアプロセッサの時代になったので、SuperPi はベンチマークに使われませんが、昔のPCと性能を比較する場合、目安ぐらいにはなりそうです。以前は自作PCを組むとSuperPi を走らせたので、古いデータを探したのですが、2004年の測定データしか残っていませんでした。そこでネット上に公開されている104万桁の記録を拝借して下表を作成しました。背景が黄色の行は小生のデータです。

スーパーΠ の104万桁の過去の記録と現有機の記録

小生が初めて買ったパソコンは富士通が台湾メーカーにOEM発注した製品でした。搭載CPUはPentiumですがクロックは90MHzだったので、上の表の最上段に載っているPentium(P54C)よりも遅く、当時走らせていれば30分以上掛かったと思われます。現在のマルチコアプロセッサとは厳密な比較は出来ませんが、現有スマホで17秒とは恐れ入りました。20数年間の進歩の凄まじさを感じます。

上の表の黄色い背景色で示した小生の計算結果3点の画像を載せておきます。

自作25号機、15号機、スマホのスーパーπ計算結果

◆マルチプロセッサーのパフォーマンス
現有PCのCore i7-6850K には論理プロセッサーが12個あり、SuperPi 計算中の各プロセッサーの挙動をタスクマネージャーで眺めてみました。計算中は2.8~3.5GHzくらいの幅でクロックが変動します。そのピーク近くでのスクリーンショットを載せておきます。

SuperPi 計算中

計算終了後、暫く経過すると12個の論理プロセッサーは下の画像のように休業状態を呈し、クロックは1~1.5GHz程度に下がります。因みにこのページを編集する程度の負荷では CPU使用率は1%のまま変わりませんでした。スマホのマルチコアプロセッサがどんなパフォーマンスを示すのかは観察出来ませんが、似たような状況と思われます。

SuperPi 計算終了後