対局中の脳

今日(2006/2/12)、NHKの夜のニュースで、何処かの大学の先生が「囲碁対局中の人の脳はどんな状態なのか研究している。」と紹介していました。 ニュース番組なので僅か2分強の放送でしたが、相手が人間の時とコンピュータの時とで、脳の活動状況に差があると言うのが面白かった。(写真はNHKテレビのニュース画面)

◆測定法
光トポグラフィーで、
被験者の頭皮上から光ファイバを通して、近赤外光を照射して、大脳の表面付近の血液量の変化を計測する。脳のある部位が活動をすると、その部位に酸素を送る為の血液量が増大するので、それを2次元的なマップに表わすことで、簡便に脳の働きが観察出来る。

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 ◆対局風景
人間対人間、人間対コンピュータの対局を下の画像のようにセットされた 
人間対人間の対局                 人間対コンピュータの対局
 
 ◆測定結果
対局が始まると、前頭前野に血液が多く流れることが分かる。 

◆測定結果2
コンピュータが相手だと、血流の流れがほとんど観測されないが、人間相手だと前頭前野は真っ赤になっている。目の前に人間がいると反応するところが面白いが、やはり「碁敵は憎さも憎し懐かしし」のようだ。

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感想
小生は根っからの碁会所派で、これまでネット対局の経験が無い。PCは趣味だが、ネット対局はどうも気が進まない。何故なのか考えたが理由はハッキリしなかった。ところが、このニュースを見て思い当たった。どうやら前頭前野を真っ赤にして烏鷺を戦わせるのが好きなようである。