スリープ後HDDを認識しない

2021年4月、5年振りでPCを自作したのですが、何とスリープから復帰した時にDドライブ(8TB HDD2台のRAID1)を認識しません。我がPCでは主要フォルダーであるダウンロード、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ等々をCドライブからDドライブに移しているので、Dドライブが使えないと致命的です。コールドスタートや再起動では見失うことはありません。スリープを使わなければよいのですが、そうもゆきません。Web 上に似た症状について幾つか載っていましたが決定的な解決策が見当たりません。

あるサイトに「大容量HDDはスリープから復帰する際、起動が遅れるため認識されない」とありました。この説に釣られて、DドライブをM.2 SSDに入れ替えてみました。SSDにしたのでスリープ復帰後にDドライブが消えることはありませんが、矢張り旧Dドライブ(RAIDボリューム)を見失います。今回は、Intel から AMD に乗り換えたので、RAIDユーティリティもIntelのIRSTからAMDのRAIDXpert2 に変わっています。スリープ復帰後にRAIDボリュームを見失うのは、RAIDXpert2 が原因のように思われます。

SATAモードを RAID から AHCI に変えて、当該 HDD を GPTモードのシンプルボリュームに作成し直した結果、スリープ後に HDD を見失う現象は全く発生しません。テストの結果として「大容量HDDの起動遅れ説」は間違いで、スリープ復帰後に HDD を見失うのはRAIDXpert2 が原因と確信しました。システム上のメカニズムは分かりませんが、 RAIDXpert2 に何らかの修正が必要と思われます。追加した4TBのSSDは不要でしたが、データ処理の高速化には貢献しているのでそのまま使うことにしました。

26号機ドライブ構成変化(クリックで拡大)

RAID Array に使っていた 8TBのHDDは取り外して、SynologyのNASキットに組み込み使用しています。Dドライブが8TBから4TBに縮小されたので、写真データの一部はバックアップ用のWドライブのみの保存になっています。
後日潭ですが、2024年にIntelのIRSTユーティリティを使って、3台の8TB HDDでRAID5を構築しました。AMD の RAIDXpert2 を使った時とは違って、スリープ後にHDDを見失う症状が発生していません。