Windows 10 Upgrade

小生が初めてパソコンを購入したのは1994年、Windows 95 がリリースされる1年くらい前でした。それ以降、新しいOSのリリースがあると直ぐに入手してインストールしてきました。ところが Windows 10 は1年間の「無償アップグレード」があると聞いて、一瞬「ただより高いものはない」の格言が頭に浮かび、珍しく「どうしよう?」と思いました。とは言え、ケチな小生のことですから「無償」を見送ることが出来ず、リリースから一週間後にはインストールしてました。

◆バージョンアップと我がPCへのインストール状況
Windows 10 は2015年7月29日のリリース以来、下図に示すように、TH2 と RS1 と言う2度の大規模バージョンアップがありました。最初の Version 1507 ではブラウザーの Edge の使い勝手がイマイチだったので IE にバトンタッチする場面が屡々ありましたが、Version 1607 になって大分使い易くなりIEの出番は殆どありません。Windows 10 のサポート予定は2025年まであり、この間バージョンアップで OS の完成度が上がるのは大歓迎です。

Windows 10 バージョンアップ経過

◆自作PCの Windows 10
2015年7月下旬、PC画面に「無償アップデートの予約が可能」と言うメッセージが現れたので即予約しました。予約したので7月29日のリリースと同時にアップデート出来るものと思っていたのですが、リリース後一週間くらいの間は音沙汰無しでした。漸く8月6日に「アップグレード出来ます。」のメッセージが現れました。即クリックして指示に従って操作したのですが、クリーンインストールのルートが見つからず、やむなくアップグレードインストールを開始しました。

その後はPCにお任せで当方は待つだけでした。ファイルのダウンロードとインストールは25分くらいで終わり Windows 10 が起動しました。アップグレードインストールは極めて簡単でしたが、今後パーツ交換した時にクリーンインストールが必要になるので、クリーンインストールの手順について調べてみました。マイクロソフトのサイトにインストールメディアを作成するツールが載っていたので、早速、インストールディスクを作成しました。ただ、パーツ交換した後のライセンス認証が気懸かりでした。

自作派としてはアップグレードインストールが簡単過ぎて物足りなかったので、クリーンインストールを試してみたくてムズムズしていたのですが、我慢できず1ヶ月後にクリーンインストールに挑戦していました。失敗すると大変なので、CドライブのSSDはそのまま温存して、代わりに古いHDDをCドライブとしてインストールしました。(Windows 10のクリーンインストール参照) 念のためクリーンインストールしたシステムに問題が無いことを確認、別のSSD(SanDisk製)にHDDのクローンを作成しました。

2016年7月29日に無償アップグレードが終了するので、自作PCを新規に組んで無料のWindows 10をインストールするかどうか迷っていたのですが、思い切って新しく組むことにしました。それが上図の25号機です。Intel SSD 750 の入手が間に合わないので、手元にあったCrucialのSSDにWindows 10をインストールして無償アップグレードの権利を確保しましたが、CrucialのSSDにPartitionが残っていて思わぬトラブルが発生しました。

クリーンインストールした筈のWindows 10を起動すると、ブート選択画面が表示されるのです。取り敢えず「起動と回復」の設定で表示を抑えましたが、デュアルブート状態はそのままです。この状態でコントロールパネルの「バックアップと復元」のイメージバックアップの作成をすると、途中でエラーが出て先に進みません。諦めてフリーのバックアップソフト(EaseUS Todo Backup)を使って爆速SSDにCドライブのクローンを作りました。

爆速SSDのシステムが稼働したので何日か使っていたのですが自作派としてはスッキリしません。「ディスクの管理」では見えない「不明のパーティション」が残ったままなのです。迷った末に、もう一度クリーンインストールすることにしました。今度はインストール途中で不要パーティションをシッカリ除去したので、漸くクリーンインストールが出来ました。早速イメージバックアップの作成を試したところエラー無しで完遂しました。

バージョンの確認
バージョンの確認

8月2日に新しいバージョンがリリースされていましたが、上述のようなゴタゴタで手が回りませんでした。漸くスッキリしたので、Windows10の更新をする気になりました。

Anniversary Update は時期が来ると自動的に行われるようですが、せっかちな小生、何時になるか分からない自動更新を待ちきれずマイクロソフトのサイトで「Anniversary Update を入手する」をクリックして更新を開始しました。

更新の進度は%で表示されますが、時々、%の数字がなかなか変わらないことがあり心配しました。インストールの時より時間が掛かったような気がしますが、何とかトラブル無しで完了、Windows10 のバージョンは1607になりました。

◆ライセンス認証
2015年8月のアップグレードインストールは、対象OSがWindows 8.1 Pro だったのですが、同じPCにWindows 7 をインストールしてした後、Windows 10 をクリーンインストールしたので、無償アップグレード対象のOSは Windows 7 に変わっています。新たに自作した場合、Windows 8.1 Pro のライセンスとしての取り扱いがハッキリしません。

2016年7月末に、無償アップグレードの期限ギリギリに自作したPCにWindows 10をクリーンインストールした後のライセンス認証ではWindows 8.1 Proプロダクトキーを入力したのですが、「デジタルライセンス云々」と言うメッセージが表示されて先に進みません。ガイドに従うと堂々巡りしてしまいます。暫く考えた後、上記のWindows 8.1 ProとWindows 7 は既に我がMicrosoft アカウントにリンクされていることに気づき、プロダクトキーとアカウントでアッサリ認証されました。

このことから推測すると、解体されて今は存在しない自作24号機改に載せられていたWindows 10は、そのライセンス対象OSがWindows 7なので、新たにPC組んだ時に使えそう気がします。自作派としては試してみたい誘惑に駆られますが、気力、体力、財力の消耗が激しいので当分は自粛します。来年、新型CPUが登場した時は我慢の限界を超えそうですが – – – – – 。