マイクロソフトが次期 OS、Windows 10 を一年間の期限つきではありますが無償アップグレードすると発表しました。一瞬頭を過ぎったのは、古人曰く「只より高いモノは無い。」です。自作派の小生は、PCのハードウェア構成を変えたり、OSの再インストールをかなりの頻度で行います。無償アップグレードした場合、Windows 10 のライセンス認証が一番の気懸かりですが、リリースされればやるだろうな、と思っていました。
とは言え、積極的に動くことは無かったのですが、7月下旬のある日、PCを起動したところ「アップグレード出来ます。」のメッセージが出たので、途端に古人の名言を忘れてその気になり、直ぐにアップデートの予約をしました。セキュリティソフトの販売元から「OSアップグレードの前にセキュリティソフトのバージョンアップ(無料)をしてください。」との連絡が入り、バージョンアップをして待機しました。
ところが、7月29日のリリースの後、一週間ぐらい何の音沙汰もありません。忘れかけていたところ8月6日に漸く「アップデート可能」のメッセージが表示されました。クリックすると、予約アプリが起動したので「続行」をクリックすると Window Update を利用したインストールが始まりました。ファイルのダウンロードとインストールに25分くらい掛かりましたが、当方はすることが無く待っていただけだったような気がします。
この手順の途中にはクリーンインストールへ分岐するルートがありませんでした。クリーンインストールするにはどうするのか、アップグレードの全容について調べてみたところ、下図に示すように、クリーンインストールするにはISOファイルをダウンロードしてインストール用のメディアを作成し、このメディアから起動する必要がありました。 Window Update と違って、PCの起動モード(BIOSかUEFI)やインストール先のパーティションがMBRモードかGPTモードかも要注意です。

Window Update を利用する場合は楽ちんですが、小生のような自作PCユーザはトラブルが発生したら自力で対処するしかありません。今回はトラブルと言うほどのことではありませんが、ビデオカード(GTX960)のドライバーがWindows 8 用のまま引き継がれたので、Windows 10 の起動後に更新の必要がありました。後日のクリーンインストールでは、OSに用意されていたGTX960用ドライバーが適用されたので更新不要でした。

◆クリーンインストール
特段の不満は無かったのですが、PC自作派の小生、アップデート 形式でインストールしたWindows 10 を一ヶ月半ほど使ったところで、クリーンインストールの誘惑に負けました。新しいOSはクリーンインストールしてこそ新OSだと言う気持ちが強くなったのです。
既に8月上旬にクリーンインストール用のISOファイルをダウンロードしてDVDに書き込んでありましたので、9月21日のクリーンインストールでは、Windows 7 の入ったSSDを用意するだけでした。とは言え、失敗したときの保険のため、Update OS が入った SSD は温存しています。
最初に、数年前にお役御免になった Windows 7 のインストールディスクを探し出して、先ずこれをインストールしました。この時点でパーティションはMBRモードです。 Windows 7 のオンライン認証が通ったことを確認した上で、上図の Windows 10 インストールディスクをUEFIで起動しましたが、途中で「インストール出来ません。」のメッセージが出てストップです。Windows 7 の入ったパーティションを削除しても同じメッセージが現れます。
暫し黙考、SSDのモードがGPTでなくMBRであることに気がつきました。インストール作業はBIOSモードでなくUEFIモードで起動しているので、GPTモードのSSDでないとインストール出来ないのです。SSD の全パーティションを削除して全領域を未割り当て状態に戻した後、新規パーティションを作成をすると、4個のパーティションが自動生成され、ストップしていたインストールが再び動き始めました。
なお、インストールの途中でライセンス認証があり、 Windows 7 のプロダクトキーでは受け付けて貰えなかったのでスキップしました。ライセンス認証は Windows 10 が起動した後にも一度ありましたが、そこもスキップしました。気になってコントールパネルで確認したところ、ライセンス認証は通っていました。下図参照。
図の下の方にプロダクトIDが表示されております。将来、この PC でクリーンインストールする時はこれを使えばライセンス認証を通りそうですが確証はありません。

クリーンインストール後、全てのアプリを再インストールしました。インストールしたままで未だ設定に手がつかないモノもあります。なお、キャノンの複合機 PIXUS MP970 のドライバーを再インストールしたところ、スキャン操作で異常メッセージは出ませんでした。多分、Update インストールの場合も、ドライバーをアンインストールして再インストールすれば解決しそうです。他に問題も無さそうなので、自作24号機改は Update OS ではなく、こちらのクリーンインストールOSを使うことにしました。