クアウテモック

メキシコでも土曜・日曜は休みである。S団長、O氏、Y氏の3名は開発会社の関係者とゴルフをすると言う。小生とF氏及びOz氏はゴルフをやらないので、どこか見物でもしたらと言うことで開発会社 Promotora が運転手付き車を使わせてくれた。土曜日はチワワ市内の見物とクアウテモックまでドライブすることにした。

運転手兼案内役のU氏はスペイン語しか話さないので、同行者の中で唯一スペイン語の話せるOz氏が通訳を務めてくれた。チワワ観光の初めは中央広場で、大聖堂、銀行、市庁舎が 中央広場の3面を囲んでいた。中央広場の後、コロニアル風の豪邸や歴史記念館のような所を回ったが、記憶が曖昧で不明な写真が4枚もあった。

市内を移動中に遠くの丘の上にスラム街を見つけ、驚いて大声を上げたので運転していたU氏は我々の驚きを察したようであった。U氏としては見せたくないものだったと思うが、名誉挽回を狙ったのか、午後のドライブの帰りに高級住宅がある地域に連れて行かれ、映画「風と共に去りぬ」に出てくるような洋館を見せられた。

★クアウテモック
チワワ市内を見物していた頃は時々薄日が射していてコート無しでも寒さを感じなかったのだが、クアウテモック市へ移動する頃から空模様が怪しくなり風も出てきて寒くなった。 朝から元気の無かった通訳担当のOz氏が到頭ダウンしてしまった。どうも風邪を引いた上に寒い中を見物したのが良くなかったようだ。

チワワークアウテモック間ルート

クアウテモックの街に入り、空き地で子供を見かけたので声を掛けたら、人見知りせず相手をしてくれた。F氏が持参した電子翻訳器で、「ここはどこですか?」とか「何歳ですか?」とかの簡単な “遣り取り” を「日本語→スペイン語」と「スペイン語→日本語」に翻訳して見せると面白がってくれた。尤も、このレベルの会話は話題が尽きてしまい、あまり長続きしなかった。

クアウテモック郊外のモルモン教徒の居留地に行った。バリヤーの外から覗きながら、この居留地の人々が集団内で婚姻を続けてきたので遺伝的な問題があると言う説明を聞いたのだが 、18年も前のことで記憶がハッキリしない。バリヤー越しに撮った子供達の写真を見ると、何となく街で見る子供と違う雰囲気を感じる。

その後、農場に連れて行かれた。農場内を一通り見終わった後、農場が運営する直売所のような処に案内された。お土産にチーズ、ハム、ワイン等を熱心に勧められたが、帰国時の手荷物の量が気になって誰も手を出さなかった。しかし何も買わないのも気が引けて、三人でハムを購入して、アテンドのお礼として運転手のU氏に贈った。

風邪を引いたOz氏は益々元気がなくなり辛そうなので予定を切り上げてホテルへ戻ることにした。ホテルに戻る前にU氏は忘れずに我々を “超豪邸” に連れて行ってくれた。確かに「風と共に去りぬ」の世界だった。メキシコの金持ちは凄いなと思ったが、一方、スラム街の凄さも半端じゃないと思う。日本と比べると未だ貧しいメキシコだが、滞在中の印象としては、日本人より楽しく暮らしているように見えた。

◆ミニアルバム(写真はクリックで拡大・移動)