Intel Raptor Lake CPUの保証交換

Intel Raptor Lake CPUの不具合問題では、インテルのマイクロコード修正、マザーボード各社がIntelの対策パッチ(0x129)をあてたBIOSを公開して対応しました。インテルは対策パッチ(0x129)の公開と共に保証期間の2年間延長も発表しました。我がPCのマザーボードである「ROG STRIX Z790-F GAMING WIFI」も新BIOS2503にアップデートしました。BIOSアップデートで当面の問題は治まりましたが、対策前から使っていたCPUは見えない劣化が進んでいる懸念があります。

インテルは劣化したCPUは「保証交換」するとのことでした。当時、webで評判になった「劣化確認テスト」を小生も実施、劣化ありの判定が出ました。通常の使用では問題無く、保証期間も延びたので、横着者の隠居のこと、面倒な「保証交換の請求」は延び延びになっていました。このままでは保証期限を迎えるまで放置しそうです。年を取ると1年・2年はあっと言う間なので、最近チョッピリ焦り気味になり、暑い中にも拘わらず「CPUの保証交換」に挑戦してみました。

◆保証交換の窓口と経過
購入先のヨドバシでは、修理受付部署、PC修理部署、PCパーツ売り場、等たらい回しにされ、最後のPC売り場では「当方では対応出来ないのでインテルさんに相談して下さい。」とのこと。パーツ専門店と違って量販店のパーツ売り場では対応が難しいようです。インテルの保証交換の窓口はサポートセンターで、電話番号のリストも出ていますが、難聴気味の小生は電話を敬遠して、「保証交換の請求」から「保証交換品の受領」までメールの遣り取りで済ませました。

最初に次の3点、① BIOSアップデートと Intel Default Settings でフリーズの症状は出なくなったこと。② NVIDIAのドライバー連続10回インストールで2回エラーが発生したのでCPUは劣化しているらしいこと。③ 購入先のヨドバシはこの件に対応出来ないと言っていること。を伝えたところ、カスタマーサポートのT氏から、追加の情報(マザーボードメーカー、マザーボードの型番、BIOSバージョン等)を求められました。追加の情報は既に「お問い合わせ」の途中で入力済みの情報ですが、うまく連携してないようなので改めてメールしました。

更に、CPUの名前と番号、シリアル番号 (ATPO)、バッチ番号 (FPO)、及び領収書or納品書のコピー等を添付するよう求められました。その後、担当のT氏から「不具合CPUをインテルの担当部署」へ送るよう連絡がありました。送り先は成田空港近くで「○○社気付インテルジャパン」でした。そこが保証交換業務(受付・検証・発送)の担当部署らしく、宅配業者の追跡情報を見ると、不具合品が到着した翌日には保証交換品がそこから発送されていました。保証交換業務は2~3営業日で処理しているようです。

CPUの保証交換(クリックで拡大)

上の写真を見ると、元のCPU(Core i9-13900K)は立派な箱に入っていますが、保証交換のCPU(Core i9-14900K)は一寸貧弱です。インテルのハイエンド・デスクトップ・プロセッサーは、最初はプレミアム・ボックス・デザインで提供されますが、新しいプロセッサーが市場に投入されると、スタンダード・ボックス・デザインに移行するようです。現在のハイエンドはCore Ultra 9 285Kなので、保証交換で届いた「Core i9-14900K」はスタンダード・ボックス・デザインなのです。

◆BIOSアップデート
保証交換を請求した時点のBIOSは一年前に更新したVer.2503でした。保証交換品を受け取った時もそのままだったので、保証交換品i9-14900Kの動作確認はVer.2503で実施しました。動作確認後、保証交換品の動作確認が終了したことをT氏に連絡すると、折り返し「現在のBIOSバージョンはVer.3001にアップデートされているので更新をお勧めします。」と言うコメントがありました。昨夏以降もマイクロコード修正があったようなので、それに対応したVer.3001にアップデートしました。

BIOS更新(クリックで拡大)

インテル推奨の設定「Intel Default Settings」も確認しました。(下図)

Ai Tweaker の設定(i9-14900K)(クリックで拡大)

◆劣化確認テスト
これまでのi9-13900Kはドライバー連続10回インストールで10回中2回エラーが発生しましたが、送られてきた i9-14900Kは10回連続インストール成功でした。新品なので当然と言えば当然ですが「劣化してない」の判定にひと安心です。

劣化確認テスト(クリックで拡大)

◆Cinebench R23
不具合CPUのi9-13900Kと保証交換CPU i9-14900Kとは性能的にはあまり差が無いと思いますが、念のためベンチマークCinebenchを実施しました。web上のレビュー等では40.000pts越えのスコアを目にしますが、隠居は簡易水冷を使ったことがなく空冷クーラー一本槍なので 40.000 pts 越えは期待していません。その0.9掛けくらいのスコアが出れば万々歳で、 35.000 pts 出れば良しとします。

Cinebench R23 の結果(クリックで拡大)

◆インテルの保証交換の評価
CPUの保証交換に必要な期間は、公式には2週間くらいとされています。今回は、不具合CPUがインテルに届いて交換CPUが小生宛に発送されるまで2日間しか経っていなかったので、交換処理は充分迅速でした。